伊藤烈志のブログ

“正しく生きるな、賢く生きよ” -バルタザール・グラシアンー


アメリカ人の仕事に対する考え方 日本人とどう違う?

世界二位の経済大国と言われている我が国日本。

しかし、経済などの面で米国に2,3年遅れていると言われています。 その理由は何なんでしょうか。

また、日本人は勤勉で優秀だと言われていますが、本当にそうでしょうか。

 

日本人の労働効率の低さ

労働生産性」という指標があります。 これは、就業者一人当たりが働いて生み出す付加価値の割合のことです。

2016年の統計によると、日本の労働生産性OECD経済協力開発機構)加盟34カ国中22位、主要先進七カ国では、1994年から22年連続で最下位となっています。 つまり、先進国でダントツ最下位の労働生産性なのです。

日本の労働生産性が低いことは知っていたのですが、まさかこれほど低いとは驚きました。 「日本人は優秀」というのは幻想にすぎないんですね。

 それでもGNP(国民総生産)世界第三位を誇る日本。 これはすごいことです。 つまり、効率が悪い分、長時間労働でカバーしてきたことになります。

 

生産性アップが日本を救う

今、日本は世界第9位の自殺率の高い国です。 生産性が低いのに、それなりの価値を生み出そうとするならば、必然的に長時間労働にならざるを得ません。 そして、それは過酷な労働環境につながります。 東大卒の女性社員が過労死したというニュースがありましたが、残念でなりません。 

 

アメリカ人は仕事より遊びを大事にする

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アメリカ人はクリスマスや感謝際を家族で過ごします。 「家族」との関係を大切にする彼らにとって、17時までは仕事の時間、17時以降は家族と過ごす時間なのです。 だから、夕食の時間は家族全員が揃って、一緒にご飯を食べられるように、17時までに必死に仕事を終わらせます

アメリカ人のインスタを見てると、彼らは人生を思う存分楽しんでいる印象を受けます。 17時以降は家族と過ごし、映画に行ったり、コンサートに行ったり、夏場であればピクニックに行ったりするようです。

一方、日本人はどうでしょう。 残業することも少なくなく、17時に帰る人なんて滅多に見ません。 平日の夜にも普通に仕事関係の会食、打ち合わせ、接待、飲み会などが入り、家族全員での食事は週数回。 さらに、趣味や娯楽にあてる時間はもっと少ない。 そんなサラリーマンが多い印象です。

 

誰のための人生なのでしょうか? 自分自身や家族のことを大事にできていますか?

「ライフ(人生)を楽しむ」ことと「ワーク(仕事)で成果を出す」ことは、時間を有効活用することで両立できます。 それを可能にしてくれるのが「神・時間術」(樺沢紫苑著)です。 Amazonで好評だったので買ったのですが、筆者が他の人の二倍の時間を生きている理由がわかって、すごくためになります。 

もっと人生を充実させたいと思う人は是非読んでみて下さい!

 

参考文献:神・時間術(樺沢紫苑著、大和書房)